令和元年8 月4 日(日)に国立がん研究センターで行われた第1回日本オートプシー・イ メージング(Ai)技術研究会には、その日の東京の最高気温34.3度という猛暑にもかかわらず、北は東北から南は九州まで 101 名の方々にご参加いただき、盛況に開催することが出来ました。
第1 部の「設立総会」では、阿部発起人代表が議長を務め、会則案、2019年度事業計画案、2019 年度収支計画書案について説明、本研究会の運営委員 24 名、監事 2 名について提案がありました。また、田所選挙管理委員長から、運営委員による互選の結果、会長に阿部一之、副会長に小林智哉が選任されたことを報告し、役員(運営委員、監事、会長、副会 長)の選任について会員の承認を得ました。さらに、阿部会長より 2020 年度事業計画案、 2020 年度収支計画書案、本研究会のホームページや Facebook、Twitter について紹介し、 初版のロゴマークと発起人から応募があった作品を紹介して第2版のロゴマークの変更について説明しました。
第2部の「教育講演」では、(財)Ai情報センター代表理事の山本正二先生に「Aiにおける診療放射線技師の役割」についてご講演いただきました。多くの症例をご提示いただきながら、Ai-CTにおいて頚部を含めた全身を撮影することや、死後画像と生前画像を対比することの重要性、Ai が持つ医療安全管理部門に関する高いポテンシャルを再認識しました。 また、我々診療放射線技師が「良質な画像の提供と、読影の補助を行ってほしい」という山本先生のメッセージを強く感じることができる講演となりました。
第3部の「招待講演」では、診療放射線技師が主人公であることで話題となった「ラジエーションハウス」を監修した東京大学大学院総合文化研究科特任助教の五月女康作先生に 「ラジエーションハウス誕生まで〜16 年のキセキ〜」と題して、ラジエーションハウスがどのように出来上がったかをご講演いただきました。その中では、世間の診療放射線技師に対するイメージと実際の現場との乖離を埋めるため、出版会社に企画案を持って掛け合ったという五月女先生の行動力が実を結んだ結果ということを知り、その行動力に圧倒されました。
次の第4部の前に「特別講演」、テーマは「本研究会設立を祝す」として本研究会の監事にご就任いただきましたオートプシー・イメージング学会理事、聖隷富士病院放射線科部長の塩谷清司先生に「本研究会設立を 祝す」と題して、本研究会の更なる発展に向けてご指導を受け、感動しました。
第4部の「共同研究テーマと新たな展開に向けての意見交換会」では、13 もの共同研究テーマについて議論を行いました。小児や腐敗症例に対するCT、MRI 撮影条件の適正化、 読影補助、さらには死後の個人情報と画像データの扱い方などを研究テーマに扱っており、 今後の研究報告が期待される内容となりました。
このような研究会活動を通して、Ai の撮像技術に関する会員相互の研究および診断の進歩向上を図って参りたいと考えております。当研究会はスタートラインに立った段階にありますが、今後は多くの関連団体とも協力し、着実に前に進んでいきたいと考えております。 次回開催時にも、多くのご参加を役員一同お待ちしております。
令和元年8 月7 日 日本オートプシー・イメージング(Ai)技術研究会 役員一同
国立がん研究センター 研究棟 大会議室
純真学園大学(非常勤講師)
阿部一之 会長
筑波メディカルセンター病院
小林智哉 副会長
筑波メディカルセンター病院
田代和也 事務局長
第1部「設立総会」
役員 集合写真
第2部「教育講演」
「Aiにおける診療放射線技師の役割」
(財)Ai情報センター 代表理事
山本正二 先生
第3部「招待講演」
「ラジエーションハウス誕生まで 〜16年のキセキ〜」
東京大学大学院総合文化研究科 特任助教
五月女康作 先生
オートプシー・イメージング学会理事
塩谷清司 監事
参加者記念写真
国立がん研究センター中央病院
麻生智彦 放射線技術部長
国立がん研究センター中央病院
実行委員長
長澤宏文 副放射線診断技術室長
情報交換会 集合写真
国立がん研究センター中央病院
19階レストランからの眺望
事務局 集合写真
実行委員会打ち合わせ会議
国立がん研究センター中央病院
石原敏裕 副放射線診断技術室長
長澤実行委員長
0コメント