2022 年 2 月 21 日(月)18 時 45 分より Web 形式にて第 3 回日本オートプシー・イメージング(Ai)技術研究会共同研究班発表会を開催し、事前参加登録 40 名、当日 36 名のご参加を賜りました。
2021 年度学術大会に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大のため、Zoom ウェビナーを用いたオンライン形式での開催となりました。
平日の夜にも関わらずご参加いただいた皆様に、役員一同心より御礼申し上げます。
演者より許可をいただいた発表スライドを、スライドショー形式の YouTube 動画として 8月末まで会員限定で配信いたします。また、ご協力いただきましたアンケート結果の PDF をダウンロードできるようにします。YouTube 動画、アンケート結果ともに後日パスワードをお知らせします。是非、ご視聴下さい。
共同研究発表会は小林副会長の開会挨拶に始まり、大川委員の進行で執り行われました。
【セッション 1】では、江端共同研究委員長の座長により、下記の研究班からアンケート調査報告が発表されました。
①「X 線 CT 撮影時のアーチファクト対策」班 中戸研吾班長(熊本大学病院)
➁「Dual (Multi) Energy CT の活用」班 碇直樹班長(嬉野医療センター)
③「小児 X 線 CT 撮影条件の適正化」班 尾形学班長(佐賀大学医学部附属病院)
④「腐敗症例に対する CT,MRI 撮像法の適正化」班 金山秀和班長(島根大学医学部附属病院)
昨年 10~11 月にかけて当研究会の会員の皆様を対象に実施したアンケート結果であり、こちらのアンケート結果をもとに学術的エビデンスを構築できるよう、さらに研究を進めていく所存です。
【セッション 2】では、企業講演として、富士フイルムヘルスケア株式会社 診断システム営業本部 萩原久哉先生に「Ai における富士フイルムヘルスケアの取り組み」というテーマでご講演いただきました。多くの画像処理技術をご紹介いただき、企業と我々医療技術者が協力し、技術的側面から発展させていくことの重要性を再認識しました。
Ai に関しては医療被ばくを考慮する必要はありませんが、熱容量の関係で管球出力を制限するご施設も多いと推測します。その際に AI(人工知能)技術を用いた画質向上が Ai 分野でも威力を発揮できると期待感が高まりました。
【セッション 3】では、小林副会長の座長により、
①「大規模災害時(DVI:Disaster Victim Identification,災害被害者身元確認作業)の活用」ア
ンケート報告 大川剛史班長(四万十町国保大正診療所)
➁「個人認証における X 線撮影、X 線 CT 撮影法と3D 画像処理技術の活用」文献報告 松延
佑将班長(福岡工業大学)が発表されました。
こちらは個人識別に特化した発表セッションであり、今後想定される南海トラフ地震を含めた大規模災害への備えとして、その重要性が明確になりました。松延班長からは多くの文献が紹介され、今後これらを踏まえた研究活動の推進が期待されました。
最後は阿部会長の挨拶で閉会となりました。
今後とも、当研究会の活動にご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
日本オートプシー・イメージング(Ai)技術研究会
会長 阿部一之
副会長 小林智哉
共同研究委員会 委員長 江端清和
共同研究委員会 委員長補佐 大川剛史
事務局長 田代和也
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